NOTE

増田俊樹について考えすぎてる

【ネタバレ】信長様セリフ集

 

 

 

 

 

※ネタバレ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


人間五十年
下天のうちを比ぶれば
夢幻の如くなり
一度生を享け
滅せぬもののあるべきか

 

 

 

「見える。戦場まどろみの中、炎が。

火を放て!逆らう者は生きたまま!

炎が見える。炎が。
この信長の身を焦がす炎が…真っ暗闇の中に

♪青い炎が…ああ」

 

 

オープニング

 

捕らえられた雑賀衆

 


「待て」

「信長様っ!」

「つれないではないか光秀。余興があるならば何故声をかけぬ」

「申し訳ありません」

「のぶながぁっ!?いま、信長って…」

「お頭、まさかここは…」

「戦国の魔王、織田信長の屋敷…」

「たった7人でこの信長に喧嘩を売ろうとはな。山ザル、何故この城を攻めた?」

「この城、立地が良くてさぁ。」

「その勇気を讃え、褒美を取らせてやろう」

「ご褒美!?」

「そうだ。この信長自ら貴様らの首をはねてやろう」

「信長様、何も直接お手を、」

「光秀、此度の襲撃で何人かは死んだ。その手向けだ」

「…はい」

「殿様ぁ!最期に賭けをさせてくれないか?」

「…賭けだと?」

「♪俺たちは鉄砲使い、あんたはこれに随分煩い
という噂をこの界隈で聞いた
あんたご自慢の腕利きと勝負したい
そっちが勝ちゃ潔くこの世とバイバイ
こっちが勝ちゃ処刑はなし、あんたの配下になってやるどうだ?」

「フッハッハッハ」

「あんたはより強い鉄砲隊を手に入れるってわけだ」

「おい、賊が何を言う!」

「賊じゃねえ、たったいまあんたの大将が俺たちを対等な敵と認めた!どうだ?悪い賭けじゃねぇだろ?」

「面白いことを言う山ザルだ!
光秀〜、この明智光秀という男がお前の相手をしよう」

「えっ、僕〜〜?」

「的は、あの
♪松の枝

♪風にそよぐ松を落として見せろ」

「めちゃくちゃ遠いじゃないですか信長様!また無茶振りだよはっはっは!」

「銃を持て。山ザルにも銃を返してやれ」

「ったく…外したら織田軍の名に傷が付いちゃうじゃないですか」

明智光秀…」

「知ってんの?鶴さん」

「かつて朝倉家に仕えた百発百中の名手だ」

 

 

♪AH〜〜〜AH〜〜〜

「♪お見事〜〜〜」

「♪あれだけの距離、あれだけ正確に」

「♪ほら風も吹いてるし難しいんですってば」

♪AH〜〜〜AH〜〜〜

「次はお前らの番だ。…何をしている?」

「あんたご自慢の家臣が的中させたんだからこうでもしないと様にならないだろ」

「それで外せばそれこそ様にならんな」

「確かに、そりゃそうだ」

 

 

 

「俺のアーマ、どんなもんだい?」

「アーマ…」

「あれ〜?賭けに勝っちゃった感じ〜?」

「改めて織田信長だ。貴様、名はなんという」

「俺は孫一。雑賀衆の孫一だ!覚えとけ。」

「孫一…

♪いい目をしている、青い空のようだ」

「♪冗談はよせ、死を呼ぶ青だ」

「♪縄を解いてやれ、貴様らの命この俺が預かる
♪逆らえばすぐにこの首をはねる
♪だが高く飛べばそれに見合う褒美を与えよう
♪あ〜〜〜〜高く飛べ、高く飛べ」

 

 

 孫一の過去回想


『火を放てぇ!!何も残すなぁぁあ!!』

燃え盛る炎の中、信長の姿を見た

『すべてを燃やせっ!すべてをぉおぉぉっ!!!』

繋がったぞ、織田信長

 

 

 

 

信長、光秀

 

「先の一件、家臣たちの間で騒がれてますよ」

「古き者達は新しきものを拒むものだ。」

「しかし驚くべきものですね!あの鉄砲にあの腕前!」

「鉄砲をアーマと呼び、戦場を駆ける八咫烏の紋、たしか雑賀衆

雑賀衆…」

「敵の様子は?」

一向宗の信者がまた増えたようです。宗主である顕如はこの世の救世主だと!」

「フン、くだらん」

 

 

顕如

♪月と星 爛れて堕ち

♪神の光 邪悪を消し去る

♪すべては私の手の中

神の国よ 神の救いは (♪月と星 爛れて堕ち)

♪聞こえる 聞こえる  (♪神の光 邪悪を消し去る)

♪下賤な悪し世も 移らない長き(♪すべては貴方の)

♪悪辣な奴の声 (♪手の中)

 


「共に手を取り合い信仰の力で、織田信長を打つのです」

 

 


雑賀衆の鍛冶場

♪鉄を溶かしゃエイエイオー

♪鉄を溶かしゃエイエイオー

♪伸ばして叩きゃカツンコツン

♪アーマは我らの守り神

♪アーマは我らの守り神

「お頭達が戻ったぞ!橋をかけろ!」

♪魂込めてエイエイオー

♪魂込めてエイエイオー

♪アーマが火を吹きゃ貫かぬものはないわいな

♪アーマは我らの守り神

「雑賀七人衆、城攻めより今戻った!」

♪魂込めたアーマが燃えりゃ届かぬところはないわいな

♪鉄を溶かしゃエイエイオー

(♪鉄を溶かしゃエイエイオー)

♪伸ばして叩けカツンコツン

(♪伸ばして叩けカツンコツン)

♪アーマを拵え(アーマ拵え)

♪カツンコツン

♪アーマは我らの守り神

 

 

 

信長襲来

「信長様の到着に備えろ!丁重に迎えるがいい!」

「こんな山奥にこれほどの鍛冶場があったとはな」

「今すぐここから出て行け!」

「あれ〜?お前達は信長様が命を預かってるんじゃなかったっけ?」

「ここに入ることを許可したわけじゃないだろ!」

「ほぉ〜〜」

「喚くな八咫烏。ここを攻め滅ぼすつもりはない。噂には聞いたことがあった…

 

紀州の山奥 未開の地
♪最強の鉄砲集団あり


♪見てみたかった 常人には入り込めぬ深い山
♪向こう一帯 断崖絶壁 天然の要塞だ
♪鍛冶場を支える女たち 鳴り響く鉄を鍛える音
♪力溢れ いのち溢れ ああ

…実に面白い。」


「おお、殿!ここじゃ宿場から逃げてきた女や捨てられた女、色んな境遇の女たちを受け入れてだなぁ」

「木偶!余計なこと喋るな!」

「よぉし!五千丁ばかり銃がいる、用意をしろ。我が軍が買い取る」

「ご、せんっ!?!?おぉおおはっはっ!大取引様だ!毎度おおきに」

「悪いがウチらの銃は一丁たりとも売る気はない!」

「なに?」

「お頭!こんな儲け話っ!」

「雑賀七人衆の不如帰です。口を挟むことをお許し願えますか?」

「いいだろう」

「僕たちの銃は、南蛮の技術を得て独自の改良を加え作り上げたものです。どうぞ。それをここにいる女性たちが技術を守り続けています。そのため扱うのに特殊な鍛錬を受けなければいけません。」

「容易く売り渡すなんてできないって話だよ!」

「銃は売れますが、人は育てられぬという話です」

「…納得しよう。

では質問を変える!


♪お前ら雑賀衆だけで
♪鉄砲隊を編成し武功を立てる自信はあるのか?
♪お前ら雑賀衆だけで空高く、飛べるのか?
そう聞いている」

「♪あのときの言葉に嘘偽りはねぇ」

「♪敵は比叡山と本能寺の僧兵
♪数は十万〜〜〜〜」

「実際はもっと数が増えているかもしれない。お前らが前線に立つ自信があるなら、織田軍の鉄砲隊は控えに回ろう。って話ですよね?信長様。」

「ハッハッハッハ

♪神も仏も信じはせぬ

数だけは凄まじい。必要なのは突破する力だ」

「十万だろうと二十万だろうと関係ない!」

「…できるのか?」

「当然!!」

「お頭っ!!本気で言っ……てる目だぁ」

「まぁ、なんとかなるだろう」

「十万か、たぶん余裕だなぁ!」

「あんた数かぞえられるの?!わかってる!?十万よ十万!」

「褒美は弾んでくれんだろうな?」

「いいだろう、光秀」

「手練れを集め支度をしておけ。後で使いを送る」

「ひとつ忠告しておく。敵には一切の情けをかけるな。例え女子供であろうと容赦なく撃ち殺せ。」

「それが織田軍のやり方ってやつか?」

「…さぁな!」

 

 

不如帰、孫一の過去話

 


「人間五十年、下天のうちを比ぶれば
夢幻の如くなり
一度生を享け
滅せぬもののあるべきか
…出陣!」

 

進軍中、挿入歌


見渡す限り森しか見えねぇじゃねぇか!

「敵の数は約十万といったところか」

「予想通りでしたねぇ!はっはっはっは!」

「♪どこに十万も?」

「♪森しか見えない」

「戦は鷹取だよ山ザルくん」

「あの川!あそこで水勢が変わっているだろう、それを挟んでそれぞれ万の兵が潜んでいる。

(パチン)そして見ろ!飛び立った鳥たちが徐々にこちらに広がっている」

「だから…?」

「つまり敵の兵はこちらに進軍してきている。あの中央部隊はおよそ三万。なかなかですね!」

「はぁ?!いやだから無視かよ!」

「なかなか速いなぁ!ハッハッハッハッハ!」

「おそらくあの山に陣を築くつもりです!」

「あんたら何?変態なの?」

雑賀衆!貴様らは今からこの丘を全速で下り、森を抜け陣が整う前に奴らを叩け!」

「疾風迅雷!早ければ最小限の戦で済む。雑魚に無駄な時間は裂くな。風の如くあの地を襲い、雷の如く敵将の首を獲れ」

「おいおいおい簡単に言ってくれんなぁ」

 

 

「聞けえぇぇぇぇぇぇっ!!!」

「我は織田信長である。敵は比叡山延暦寺数珠坊。奴の首は城三つに優る価値がある。進軍し蹂躙せよ。歯向かう者はその顎門を引きちぎれぇぇ!!さすれば望みの褒美をこの織田信長が約束する」

「ウォオオオオオオオ!!!」

「すごいな、檄ひとつで…」

 

タマのくだり
雑賀衆も出陣


「さぁ!お手並み拝見といきますか!武田の騎馬隊を退けた延暦寺の重僧兵の壁をどう突破するのか!」

「光秀。」

「ええ、山ザル供が使い物にならない場合、第二第三の矢はすでに。」

「そうなれば雑賀の里を燃やさねばならんな。」

 


雑賀衆の見せ場

 


「おお!雑賀衆、予想以上ですねぇ!」

「…上手く誘われているな。」

「え?」

「大きく雲が唸るように雑賀衆がある場所に吸い込まれていっている」

「まさか!そんな」

比叡山の数珠坊は浅井家に仕えていた軍師だ」

「なんですって!」

「近江随一の軍師として、上杉の謙ちゃんも大層恐れたって話だ。」

「上杉のっ…謙ちゃん?」

(パチン)

「俺が浅井家を潰したのち姿を消したと聞いていたが」

「援軍を送りますか?」

「いや、このままで構わん」

「信長様…?!どちらへ?」

「野暮用だ。お前はここで指揮を取れ」

 

 

♪電光石火 天衣無縫 

♪遅えぜ 捕まえてみやがれ

♪一刀両断 油断はするな

♪一人残らず撃ち殺す

♪電光石火 (♪電光石火)

♪天衣無縫 (♪天衣無縫)

♪AH〜AH〜 AH〜 AH〜 AH〜

♪追いついた〜!こっからもっと派手に

♪派手に (♪派手に) 派手に (♪派手に)

♪派手に〜〜

♪あんたら少しはしゃぎすぎだよ

「ちょっとは節約してくれよ!」

♪前だけを見て 撃ち続けな

「俺が必ず撃ち殺す」

♪踊り続けろ 踊れ踊れ

♪踊れ踊れ踊れAH〜AH〜AH〜AH〜AH〜

♪電光石火 天衣無縫

♪遅えぜ捕まえてみやがれ

♪俺たちの前に立つんなら
♪その首置いていきやがれ

♪電光石火 (♪電光石火)

♪天衣無縫 (♪天衣無縫)

♪ビビってんなら尻尾まくれや

 

 

 

 

 

 

不如帰見せ場

 

 

孫一と数珠坊の戦闘のち農民を盾に
「何だ!?」

「何をしてる!?こいつらただの…!」 

「何が起こっている…?!」

 

織田信長ぁぁぁぁ!!!」

 

「おい坊主、その首よこせ」

「貴様ぁっ!!」

 

信長と数珠坊、戦闘

 

「敵将ーーーー!

討ち取ったりーーー!!」

 

「ご苦労だったな、孫一」

「なんだよこれ、最初からこのつもりで」

「見事な囮であった」

「てっめぇぇぇぁ!!!」

「どういうつもりだ?」

「最初からこうするつもりさ」

「やはり諸刃の剣だな」

「諸刃の剣じゃねぇ!諸刃の銃だバカヤロウ!」

「しっかり狙えよ?この信長の頭はここだ」

「俺が外すかよ!!」

「…弾切れか。残念だったな」

「クッソオオオォォ!」

 

「遅かったな?光秀。」

「お見事でございます。まさかご自分で伏兵をご用意しているとは」

「…殺せよ」

「忠告したはずだぞ。例え女子供であろうと容赦はするなと。」

「いかがいたしますか?」

「牢へ閉じ込めておけ。処分は後で言い渡す。まずは宴だ。今宵は飲むぞ」

「信長ぁ!」

「なんだ」

「どうして俺の銃が弾切れだとわかった」

「知らんな。ここで死ねばこの信長、そこまでの男だったというだけの話だ」

 

 

 

本願寺にて

 

「まさかこんな形でお出で頂くとは思いませんでした」

「話し合いたいと手紙を出したのは貴方だろう?」

「驚きました。信長殿、一向宗の宗主、顕如と申します」

「であるか。弘誓の救世主を拝謁でき光栄。」

「私はただ民衆に生きるべき道を教えているだけ…」

「皆念仏を唱えろと?」

「それが極楽浄土への救いの道なのです」

「それは誰が証明してくれるんだ、釈迦か?」

「信長殿には理解できぬ領域でしょうか?…私と貴方とは似た者同士だと思っていたのですが」

「面白いな、どの辺りが似ているのか聞かせてくれ」

「♪貴方は理想郷目指しこの乱世を生きています
♪私も然り貴方と同じく理想郷を求めて生き抜いております」

「その理想郷とは、血が流れぬ泰平の世ことか?」

「ええ」

「♪だが戦をしている
♪お前が降伏せぬ限りこれからずっと
一向宗は血を流す
♪俺が望む泰平の世は
♪腐敗した信仰 拡散されてく蛮行の中にはない
♪もし俺と歩み寄りを求めても

♪腐敗した集団と分かち合う道は

♪一切ない合切ない
♪これから先、二度と犠牲を出さぬよう
♪今俺がすべてを統一する
♪青い炎で消し去ってみせる」

「できますかね?我々が本気で声を上げれば味方は十万どころではないですよ。国を支える民が大地とともに怒りの刃となりましょう。」

「民を戦に巻き込まぬよう武人が戦っている。お前はただ民を巻き込んでいるだけだ」

「折角お越しいただきましたが、交わりませんか」

「ひとつ問いたいことがある」

「なんなりと」

「顔に阿弥陀仏の刺青をした男を知っているか」

「…さぁ?存じ上げませんねぇ」

「そうか」

「ご用件はそれだけでしょうか?」

「今日は忠告にきた。近く降伏せねば次は此処に本気で乗り込む。そのときにお前の首はない」

「いっそ、今試してみては?」

「いや、招かれて刃を振るうは礼節に欠ける」

 

「奴もまた、天に選ばれた男でありましょう。面白い。天に選ばれるのは私だということを思い知らせてやりましょう」

 

 

「お迎えにあがりました。よくぞご無事で。1人で本願寺なんて、どうして言っ」

「それがどうした?」

顕如聖人とは何を話したんですか?」

「和睦は一切ないと釘を刺した」

「それってやっぱり昔大切な人を奪われた因縁があるからですか?」

「……何が言いたい?」

「サラと孫一、貴方が惹かれるその青い目は繋がっていたというお話です」

 

 

回想

 

「♪守っていたある場所を

♪守っていたある女を」

「貴方が目指す先はどこ?」

「この国の統一、つまりは天下統一だ!

…なぜ笑う?」

「世界はもっと広いのよ」

「世界…?

♪教えてくれた世界のことを

♪子どもだったあのとき

♪ひとりだったあのとき

ではこの国の天を獲ったのち

海を渡りこの世界の天を獲ろう!

道なき場所に道をつくる」

「きっと、貴方なら。」

「そのときは褒美を貰おう。お前を寄越せ。

共に海を渡ろう」

 

「間に合わなかった、守れなかった、俺が殺した!

火を放て!すべてを燃やせ!何も残すな!

すべてを還すのだ海の向こうの天に…

♪未熟だったあのとき

♪決意をしたあのとき

♪すべてが始まったあのとき…」

 

 

 

光秀と顕如

「信長様は誰も信じておられません。

それ故に…完っ璧なんです!!」

「それは大層なことで」

「なのでお引き取り願えますか?

我ら織田軍は容赦なく貴方方を叩き潰す準備があります」

「♪揺れてる、あなたが」

「♪何のことだ」

「光秀殿…

♪あなたの中の星が

♪自ら光り輝こうとしている」

「僕が謀反を考えてたと?!」

♪血を辿ればあなたは信長に討たれた斎藤家の血縁

その心、私は見透かせるのですよ」

「違う!!僕は信長様を…!

あの完璧な信長様を…!」

「でも完璧じゃなかった」

「違う!!!」

「今一度開眼するのです!あなたの真の!

♪その眼を 光あれ

今一度自らに問いかけ!

♪光あれ  光あれ

♪自分の進むべき道を追いかけ

♪抱き隠し深き野望を

阿弥陀如来の加護を

♪光あれ 光あれ」

 

 

 

 

 

 

バラバラになる雑賀衆

 

 

ようやく牢から出た孫一

 

 


「おい孫一。手を貸してやろう」

「余計な真似すんじゃねぇ!」

 

 

「…無様だな?」

「長いこと監禁されてたもんでまだ本調子じゃねぇんだよ」

「…そうか」

「天下の信長様がこんなとこで何してるんだよ」

「貴様に次の命令を伝えにきた」

「はぁ?」

「俺は今から京へ向かう。天下統一の最終試合だ。全軍を集結させさらに西へと進路を加速させる」

「いやだからっ…」

「命令だ!再び雑賀衆を集め、俺の軍に加われ」

「まだ俺あんたの元で働くのかよ、あんた殺そうとしたんだぞ?!」

「貴様らの命は貰い受けたはずだが?…命令は伝えた。西で、本能寺で待つ」

「信長ぁ!」

「かつてある村に共に天を目指し海を渡る約束をした美しい青い目をした女がいた。だがそれは叶わぬ夢となった。俺が駆けつけたときには手遅れだった。俺を誘き出すための戦に巻き込まれた。だからあの村は俺が滅ぼした。俺が殺した。だから俺を殺したければ好きにしろ」

「てめぇは…っ!!!」

「今答えが出ぬならそれももってこい」

 

 

 

 

 

 本能寺


「フクロウが鳴かぬ…」

爆発音

「何の音だっ!!!」

「急報!本能寺、敵襲に囲まれております!!」

「数は!」

「よんっ…いや五千!!」

「そして、そしてっ…!!」

「なんだ申せぇえ!!!」

「旗印には、桔梗の紋…っ!!!!」

「……光秀か」

 

 


「これで信長様の援軍が到着しても近づけまい。あっ、と癖だなぁ!いけないいけない!」

 

敵は本能寺にありーーーーー!!!」

 

「門を破ったな!?突入しろ!信長の首を土産に戻れ!!!」

 

「…しかしそう上手くいきますかねぇ?」

 

 

 

「次だぁ!葬られたいやつは前へ出ろ」

 

 


「爆発です!」

「見ればわかる!何が起きたと聞いている!!」

「信長は天に選ばれし男。雑兵には首は取れません」

「ならばどうしろと!?」

「あなたが、光秀殿」

「…いいだろう。僕自ら信長の首を獲る!」

 

爆発音

 


「よくわからぬが敵は混乱しておるなぁ!面白くなってきた!!蘭丸!火を放てぇぇ!!!」

「鍛え上げられた我が親衛隊でさえ鬼には怯みますか」

「…まやかしの術にでもかかったか、光秀」

「よくわかりません。でも僕も天が欲しくなったんですよ!!」

 

 

「見切ってますよ!ずっと御側で見てましたからねぇ!!」

 

力を振るう顕如

 

「…こんなものぉぉ…その刺青は…!?」

「おや、見覚えがありますか?直接お会いしたことはなかったはず……間接的に貴方の村を焼いたことはありますけどねぇ」

「貴様ぁぁあああああっ!!」



「信長!!」

「孫一っ…」

孫一、蛍火、アゲハ、不如帰到着

「ようやく来たか!」

「偉そうにしてんじゃねえよ!もう少しで死にそうだったじゃねぇかよ!」

雑賀七人衆、再集結

「クッハハハハハ」と楽しそうに笑う信長様

雑兵がこっち側についてちょっとビビる信長様

ぐるぐる信長様

 

 

アゲハの見せ場

「信長!答えを持ってきたぜ!」

「シカト!?」

「そうか、ならばこの馬鹿共を成敗した後ゆっくり聞かせてもらおう」

笑い出す顕如

尊い犠牲は付き物です。最終的に貴方を殺せればそれでいい!」

「貴様は何者だ!」

「我が名は一向俊聖!○○○○を殺し▽▽▽▽▽から全てを解放する者なり!」

「一向俊聖?」

「知ってるんですか?」

一向宗の開祖だ!400年も前の!」

「どゆこと!?オバケ!?」

「ハッ!化け物かと思えば釈迦になり切れぬ死に損ないか!片腹痛い!」

「天に選ばれた者は1人でいい!全ての人を解放するために今ここで死んでください!」

 

 

信長と数珠坊の殺陣!これがすごい!

 

 

「手出しは無用だ、光秀は俺の手で葬ってやらねばならん」

「だったらそのタコ坊主は俺に任せな!リターンマッチは高額買取中だ!」

 

「有難いですね!こんな裏切り者にも敬意を示して下さるとは!」

「裏切りなど気にしないさ!」

 

「剣が軽いぞ、光秀ぇええっ!!!」

「あれぇ?こんなはずじゃ…さっきより昂った剣、どうして、何が貴方をそんなに昂らせた?!…孫一ですよねぇええ!貴方はいつも完璧だった!完全無欠の男だった!でも孫一が現れた。貴方は完璧じゃなくなった!貴方は人間だった!僕と同じ人間だった!それにっ…僕がどれほど絶望したかぁあっ!」

「…光秀が、もうひとりっ?!」

顕如聖人によって分離させたもうひとりの僕。封じた貴方を慕う僕。二人の僕で貴方を殺します!」

「反則だぞ、光秀」

 

 

 

 

「貴方はいつも完璧だった。だから僕はかつて主君の番いで酒を飲みあなたに忠誠を誓った!でもそうじゃなくなったんだっ!!!」

「♪ベラベラとよく喋る」

「そうでなくなったあなたは醜い!僕と同じだ!」

「♪同じ〜」

「みんなと同じだ!」

「♪同じ〜」

「そんな信長様はもう見たくない、あなたへの恩返しに!完璧でなくなったあなたを葬ってあげますよ!」

 

 


「天は僕が獲るんだ!」

「違う…」

「なにぃ…!?」 

「違うのだ!お前の天と私の目指すべき天は!!」

「戯言をぉおおお!!!」

 

 

「あなたの天と僕の天!何が違う!?僕はあなたの側でずっと見続けたんだ!!天を!!それの何が違う!?!」

「光秀ぇええっ!!」

 

数珠坊と光秀に決め手の攻撃

 

「そうやって自分を偽り殺した先には何もない!」

 

暗闇の中の信長様

 

「くっ……のぶなが…っ」

「光秀、お前は俺の隣で、それでもなお自分の天を見ていればそれでよかった…」

「信長様っ……」

 

 

殺される光秀

 

立ち去ろうとする信長

 

 

串刺される信長

 

 

「天に選ばれし者を撃てるのは天に選ばれし者だけ、そう、私だけ。貴方の体は私が貰い受けてあげましょう。」 

「信長!?顕如てめえ!!!」

「あなたには私は殺せませんよ。私は天に選ばれし者」 

「くだらぬぁ…っ」 

「信長っ!」

 

「天が人を選ぶのではない、人が自ら天を切り拓くのだ!四百年以上生きていてその程度の脳内の貴様にはわかるまい!」

 

「貴方の体をもらうのはやめにしましょう。私には合いそうにない」

 

 

 

クライマックス

 

 

 

 

「お前が殺したひとりの女に、俺は教えてもらったぞ!世界の広さを!目指すべき天を!!」

 

 

「鬼め……この世界を滅ぼす鬼…め……」

 

「信長、そのひとりの女って……」 

「ここは時期に崩れる。お前は早く脱出しろ。…俺はもう動けん。」

「ふざけんな!立てよ!」

「すまん、これではもう助からぬ」

「お前の泣き言なんか聞きたくねぇんだよ!立てって!」

「これは光秀に怒られるな…」

「お前を殺すのは俺だ!しっかりしろ!」

「そうだ、ちゃんと答えを聞かせろ」

「こんなときに何言って…っ」

「いいから!命令だ!」

 

「俺の答えは…………………」

 

「いい答えだな…気に入った!!!」

 

 

 


「下を見るなよ、孫一。

上を見上げろ!

 

♪そこにはいつも 天がある

 

俺はそう教えられた」

 

「信長あああーーーーっ!!!」

 

 

 

 

 



人間五十年
下天のうちを比ぶれば
夢幻の如くなり
一度生を享け
滅せぬもののあるべきか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「光秀を名乗るものが秘密裏に兵を集めている。それも大半はもと一向宗の奴らだ。ここまで書けば馬鹿のお前でもわかるな。討伐に出ろ。雑賀衆を集め我が軍に加われ。命令だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

♪幾千万夜を切り裂き

♪幾千万の朝を打ち抜き

♪求めて手を伸ばすあの空あのとき

♪もう戻らない日々を纏い

「この仲間と王道を進む!」

「ひとり覇道を歩む」

「手を取って希望を抱きしめ」

「剣を取って絶望を打ち倒し」

♪明日へ   高い空の明日へ

 

♪越えて行くどこまででも涙が溢れても

♪青い炎に焼かれ錆色に光るこの腕で

♪ああ

♪錆色のアーマ   錆色のアーマ

♪絶望を抱きしめてこの時代を生きる

♪錆色のアーマ